詩1 決起

決起


  雨上がりの朝
  前方にまっすぐ光る線路は軌跡ではない

  凝然とそれをみる俺は
  すでに深呼吸をはじめている 

  わかるか 

  時間を汚さないことの
  古傷に音をあげないことの
  刃のように正直であることの 

  今日へ捺す みずみずしい俺の決起だ